☆幻想窓☆
第7章 気持ち悪いお父さん②
今日は外食。
来たのはレストラン。
お母さんとあたしと…気持ち悪いお父さん。
「何頼むー?詠美子」
「あたしはハンバーグ」
メニューを見ながら聞くお母さん。
お母さんの名前は詩衣子(しいこ)。
お父さんを横目でチラッと見る。
やっぱり…気持ち悪い。
顔を真っ赤にしてあたしをジロジロと見る。
「お父さんのは適当でいいわ、ふふふ」
どうでもいいかのように笑うお母さん。
お父さんを仲間外れのように扱う。
「ねーっ」
あたしも。
あたしもどうでもいいや。
お父さんがどんな反応をしているのか
チラッと見ると…
やっぱり
悪魔のようにほほえんでいた…
まるで…「詠美子、ハァハァ」と
言っているかのようだ…
お母さんはあたしの隣にいるけど
お父さんの視線には気付かない。