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☆幻想窓☆

第7章 気持ち悪いお父さん②


「くくっ…詠美子…」 

「ひぃ…!」
お父さんが不審者のように見える…

「詠美子…ちょっと来て」
言いながら、立って、あたしに手をさしだす。
「なによ…」
あきれたそうな顔をしても
効果無しだよね

「何をしている!早く来なさいと言っているんだ!」
店内で大声を出すお父さん。

…はずかしい。

「分かったよ…もう」
あたしはお父さんについていく
ついたところは多目的トイレ。

ガラガラと開いた
大きいドア。
あたしとお父さんは一緒に入る。
「こんなところで何を…」

ボソッとつぶやいた時
あたしはお父さんにグイッと壁に向かって押された。

「愛おしい、詠美子」
つきとばしておいてよく言えるな。
この一言で禁断の時間が始まろうと
している…

「?」
クエスチョンマークですわ。

「ずっと欲しくてたまらんかった」
オレのモノだと言いたいのがわかる。

「…い、いや…」
外でも家でも抑えきれないんだ…
気持ち悪いお父さん…

「詩衣子とオレに愛はないんだ」
愛が冷めてるのはわかってる!
見たらわかるもの。
「それは知ってるよ」

「だから…詠美子ぉ…処女も愛も
全部オレにちょうだい?」

多目的トイレで
なにしてるんだろう、あたしたち。

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