☆幻想窓☆
第11章 みて…勃ってるよ。
台所に置いてあった、冷蔵庫、トースター。
そんなのなくてビッシリと片づけられていた。
シンクなんてカビが生えている。
台所についている外へのドアは開かない
閉められている。
エルベンは私の後ろでいる。
私の身を守るかのように。
「開きません、ここは夢の世界だから…」
騎士ことエルベンは夢の案内人?
だったりしてね…
「もし開いたとしたら?」
ちょっと聞いてみたくてね。
「開いても見えるのは何もない。暗闇の世界だ」
エルベンの息が荒く聞こえるのはどうして
かしら
「君、ぜんそくか何か?息が荒いから心配よ」
問いながら次の部屋に向かって歩く。