箱……護
第4章 入りたい…箱
動画を再生すると――――…
有馬の美しい姿が…現れる…
有馬の声…
有馬の…背中…
有馬の…裸…
有馬の髪―――…有馬の…
有馬の…有馬の――――…
俺は、有馬を目で追い続けた…
一人で残業して…
書類作成する部屋には…
誰もいない――――――…
俺は、音量を上げ―――…
有馬の声を…鼓膜で受け止める!!
自然と…
股間が熱く興奮していく…
有馬の全裸に…
俺の体が反応する――――…
有馬の…喘ぎ声に…
俺の…手が…シンクロする…
俺は――――――――…
有馬の姿に欲情し…
有馬の鬼気迫る行動にヨダレを流し…
有馬の彼女を旨そうに食べる姿に…嫉妬した…
俺は…画面の中の…
有馬に……すべてを…
差し出したくなっていた――…
「ぐっ…あっ…ぐぁ!はぁはぁ…有馬…有馬――――…俺を…上げるから…そんな…女……もう…食べるな…食べないで…食べて――――――…俺を食べて…くれ」
俺の手は…すでに有馬の手になり…
俺を擦り…絶頂へ導く―――…
イキそうになる瞬間…
画面を見ると―――――…
有馬が…カメラ目線で……
笑っている―――――――…
まるで…僕に…君を頂戴…と…
言わんかの様に――――…