箱……護
第1章 取調室の甘時
「――――…違う?って…何ですか?」
「いや……危険ドラッグとか…麻薬の類いの“薬”じゃ…ないんだよ…」
「―――…はぁ?じゃぁ…何ですか?」
「あ…――――…あぁ」
梅木さんは…重い口を…開く…
「“媚薬”だ―――…
遠藤 恵美は―――…媚薬を与えられ続けられていたんだよ―――――…」
俺は、梅木さんの重い口の理由に……納得した…
女を媚薬漬けにして…
有馬は…彼女とただ楽しんでただけじゃないか…
それを…
近所のおばさんが…神経質になりすぎて…通報した…ってオチか?
と―――――…俺は、勝手に完結しようとしていた…
「////…えぇ…私は、媚薬を彼女に与えていました…
媚薬無しのsexも好きですが…
彼女の感度やイキ顔を見ると……
媚薬を与えて…楽しむのも…有りかな?って…」
有馬の綺麗な顔からは…想像もつかないような…エロい言葉が…形のいい唇からこぼれる…
声のトーンも…綺麗…
低くもなく…高くもない…
かすれてない……クリアな声―――――…
俺は、調書を書きながら…
うっとりしてしまった―――…