箱……護
第1章 取調室の甘時
「それに…彼女が痛がって…sex出来ないのが…可愛そうで…」
有馬は、唇に指を添える仕草をする―――――…
つい…ゴクリ…と…口の乾きを…唾で潤してしまった――…
だが…梅木さんは、有馬から顔を背ける――――――…
やばい……俺は、怪しげな有馬の魅力にハマりそうだったと…気がつく…
「刑事さん――――…僕は、恵美と…愛し合っていただけで…
通報されて…捕まるなんて…可笑しくないですか?」
俺も、そう思った…
「――――…しかし、彼女のあの状況…
愛し合うって――――…レベルじゃない…」
有馬は、愛し合っていただけ…と言うが…
梅木さんの表情は…曇っている…