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第2章  光


アツシ先輩ってどこにいるんだろ

入学してすぐに部活の勧誘で舞台にいたタケル先輩に一目惚れして以来先輩一筋だったから…

何組かさえ知らない

困ったなぁ…

とぼとぼとあてもなく3年の階を歩いていたら角から急に人がっ!!
と思った時には遅く
ぶつかってしまった

「すみません!!」
私が謝ると

「こちらこそごめんね」
と聞いただけでトキメイていた声…

タケル先輩…
相変わらず優しい笑顔

「痛い所ない?」
心配そうに覗きこむ

いつもだったら舞い上がってしまうハプニングも
今日はどこか他人事…

「大丈夫です
すみませんでした」
深々と頭を下げた

今までのことも…迷惑かけてすみません…

そんな気持ちだった

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