
光
第15章 作戦決行②
「腹減った…」
アツシ先輩はお腹を押さえながらそう呟いた
小さい子が乗りそうな優しいアトラクションに
体の大きなアツシ先輩が乗るとすごく目立つ
けど…超面白ろかった
申し訳なさそうに乗る感じがツボだった
「お前…マジで鬼だ」
なんて言ってたけど
ジェットコースターじゃなくて安心してたのは
手にとるようにわかった
ぷぷぷ
午前中に6個も回ったからいいペースだな
フードコートに歩きながら
「何食う?」
って聞いてきた
アツシ先輩…足取り軽いですね
「あのっ
お弁当持ってきたんです…」
張り切り過ぎたかな?
「マジで!?」
とたんに輝くアツシ先輩の瞳
良かった喜んでもらえたみたい
