
光
第15章 作戦決行②
遠くで小さい子が遊んでる
かわいいなぁ…
持ち上げたボールを片手に
オムツしたお尻をプリプリしながら
よちよち歩く姿が愛らしい
いくつくらいなのかな?
頑張って歩く先に手を広げ待っているお父さん
それを微笑んで見守るお母さん
素敵だなあ…
アツシ先輩とだったら…あんな暖かい家庭を築けそうだなあ…
なんてキャー
思わずじたばた悶えた私
「ん…」
膝にいたアツシ先輩を起こしてしまった
「うーん!」
思い切り背伸びをする先輩
上から覗きこむ私と目がバッチリあうと
「おわっ」
びっくりして飛び起きた
体を起こしてしばらく
「え?え?」
キョロキョロと状況把握に時間がかかる
「よく眠れました?」
私が声をかけると
「うん…
オレどれくらい寝てたの?」
目をパチパチしてる
「1時間くらいかな?」
「え
1時間!?
ごめんな
…てかさ
今、膝枕してなかった?」
