
光
第15章 作戦決行②
「…はい
アツシ先輩、顔面から落ちそうになって
支えたらどうしようもなくなって」
恥ずかしくて下を見ると
アツシ先輩は顔を押さえて上を見た
「ごめんな
重かったろ」
耳まで赤くなった先輩…
それでも私を気遣う先輩…
やっぱり大好き
「足しびれてない?
大丈夫か?」
そう言って立ち上がるのを手伝ってくれる
「ごめんな
退屈だったろ?」
「そんなことないですよ
アツシ先輩の顔いっぱい観察したから♪」
「ばっ」
ますます顔を赤くした先輩は
「じゃあ…
これで
あいこだな」
ってちょっと思い出したように言う
「?」
あいこ?
