
光
第15章 作戦決行②
日差しが強い午後は室内の乗り物を中心に回ることにした
私は初めてのローラーブレードに悪戦苦闘
室内はクーラーが効いてるのに変な汗が出まくった
アツシ先輩も初めてだって言ってたのに
すぐに乗りこなしてコツを掴んだみたい
この差はなんなんだ!?
スポーツマンはなんでも出来るのか!?
すいすい滑る先輩
「初めてって嘘ですね?」
ちょっと悔しい
「嘘じゃねーし
ほら」
って手をさしだす
先輩の手につかまると
ぐんぐんスピードを出す
「待って待って
私、止まり方わかんない」
ギュって手を握ると
「大丈夫
オレがついてるから」
その一言で私はみるみる安心する
先輩が教えてくれたから
一通り滑れるようになった
