
光
第15章 作戦決行②
「だから…私のこと心配したり、気遣ってくれたりするのかな?
タケル先輩と似てたから」
うーん
考えるアツシ先輩
「似てはないよ
タケルは親友だ
カナエは…なんか
ほっとけない」
じっと見つめられて
金縛りにあったみたいに動けない
「持って帰って…自分だけのモノにしたい
誰にも見せたくない
オレだけに笑ってくれたらいいって…思う」
真剣な眼差しに
体の奥底がぞくぞくって震えた
本当にそうしてほしいと
思う自分がいる
「先輩…続き…してください」
「ん?」
「さっき…キスの途中だったって
最後まで…してほしいです」
先輩はすごく驚いて…
すぐに目が変わった
「意味…わかって言ってる?」
意味?
