
光
第17章 攻撃
「…あの子
なにかご迷惑な事をしましたか…?
申し訳ありません」
深々と頭を下げる
「僕に対する事ならいいんです…
何をされても
それだけの事をした自覚がありますので」
キッパリと言うユウト先輩
ずっと…責任感じてるんだな…
小学校の時のこと…
「ただ…僕にじゃないんです…
彼女が被害者です」
私を見るユウト先輩
被害者だなんてそんな…
それを聞いたトウコ先輩のお母さんは
「それはトウコがしたことだと分かってるんですか?」
にわかに信じられない
そんな表情
私も信じられないから無理もない
「僕も…何故そんな事をするのかわかりません
理由も原因も
ただ…証拠は…残念ながらあります
だからこうして、こちらに伺ったんです
何故、トウコさんは戻ってきたんですか?」
ユウト先輩はすがるように見る
答えを知っているなら教えてほしい
そんな気持ちだ
