
光
第18章 反撃
「電話…大丈夫だった?
お父さんなんて?」
心配そうなユウト先輩
「警察には届けを出してからこちらにくるって言ってました」
「そっか
良かった」
少し安心したみたい
いつもの笑顔がかえってきた
何度見ても大きな家
中から家政婦さん?みたいな人が出てきた
割賦のいい優しそうな人だ
「ただいま」
ユウト先輩が声をかける
「おかえりなさい
ユウトさん
お客様がいらしてます」
もうお父さんがくるなんて早すぎだし
誰だろう…
「女の子?」
ユウト先輩の顔が強ばる
「女の方も男の方もです
中学の同級生だと仰いました」
どうしていいか分からず困ってた
そんな口振りだ
…それって…
「わかった
客間に通して
すぐ行くから」
ユウト先輩はそう言って振り返った
「トウコとその取り巻き達
来たみたい
心の準備はいい?」
よくはないけど
本人に直接話が聞けるなら
そのほうが早い
…と思う
もうこんな事終わりにしてほしい
