
光
第18章 反撃
「そんなに言うなら兄さんにきてもらうだけさ
警察に自ら行くのと
捕まったのだと刑の重さが違うから…
オススメはしないよ?
それに子供だけって言ってるけど
大人を巻き込んだのはそっちだからね?
カナエちゃんの両親が彼女の暴行された姿を見て
どんな気持ちだったんだろうね?
すぐに被害届けを出すよ
あんなひどい…」
ユウト先輩…
手を握りしめて震えてる
「その現場を見た訳じゃないからわからないけど
あなたは無関係なんじゃないの?
ユウトさん?」
さらに無表情なトウコ先輩
「カナエさんとそのご両親がそれを言うなら分かるわ
何故あなたが探偵ごっこしたり推理ごっこしているの?
新しいゲームかなにかだと思ってるのかしら?」
辛辣な言葉ばかり並べる
トウコ先輩
心なしか顔色が悪いような
「トウコ…
キミが僕にどんな攻撃をしても訴えたり警察に届けたりしないさ
今までだってそうしてきただろう?
だけどタケルを脅迫したり
僕が仲良くなっただけの理由でカナエちゃんに危害を加えるのは間違ってる
それを言いたかっただけだよ」
ユウト先輩は…すごく残念そうだ
分かってほしいのかな…
トウコ先輩はユウト先輩のことを小学校のいじめっ子で止まったままなんだ…
