
光
第18章 反撃
「人聞き悪いわね!!
私が一体あなたに何をしたと言うのっ!?
タケルを脅迫って…私…
そんな風に思われていたの…?」
トウコ先輩は…さみしい瞳でタケル先輩を見る
「残念だけど…トウコ…
一応証拠は全部とってあるんだ
僕にも親や兄弟がいるんでね
彼らに迷惑をかけてしまう可能性があった
どんどんエスカレートしていたから心配だったしね」
引き出しから何か出すユウト先輩
手紙?
ボロボロの靴にカバン…体操服…教科書…
なにこれ?
ひどい…
「ユウト…これは?
聞いてないぞ」
アツシ先輩も見て驚いてる
アツシ先輩に目配せ首をふる
ユウト先輩はそれでいいの…?
「僕に向けるものならかまわないんだ
それだけのことをした自覚あるから
だけど他の人にはやめてくれ」
ユウト先輩…
なんだか…ちょっと違う気がする
うまく…説明できないけど…
1度犯した罪は一生許されないの?
本人がこんなに反省しているのに?
