
光
第3章 心
「オレら推薦だからな」
と、サラッと言って歩いていく…
「ええ!?」
私はびっくりして立ち止まる
ユウト先輩は頭良いからわかるけど…
アツシ先輩が…推薦!?
「お前なぁ」
私の顔にはいったいどれだけ心の声が漏れるのか
アツシ先輩に頭叩かれた
「いたっ」
グーで叩いたぁ
ユウト先輩はお腹抱えながら
「カナエちゃんは素直でいいなぁ」
と、頭を撫でてくれた
笑い泣きしたらしいユウト先輩は
トレードマークの眼鏡を外し
目尻の涙をぬぐった
…
って!!
眼鏡とったら超イケメンなんですけどーーーー!!!!
ポカーンと口を開け見つめる私
「ん?」
問いかけるユウト先輩
びっくりしすぎて
口をパクパクするしかできない
