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第3章  心


抱きしめる腕を緩めて
私の顔を覗きこむ

先輩の顔がすごく真剣だ

「オレのほうが…?」
問いかけられても
私の頭は涙でぐちゃぐちゃだ

「私っがっ

今日…変じゃなかったらっ

先輩…公園にいるっこともっなかったのっにっ」

一生懸命話す私を

また
じっ
と見つめる先輩

「そんなことねぇよ
あそこは帰り道なんだら…

最悪…歩いててばったり現場に踏み込んでた可能性だってあるだろ」

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