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Beautiful Love

第6章 彼奴とまさかの同居生活





 ・・・よし、こんなもんかな?




 荷物は二回に分けて持っていくことにした。


 一回目は生活用品。二回目は学校関係の物。


 何だかんだ言って教科書類めちゃ重いしね。





 ーーーーーコンコン「入るぞ?」




 「もう準備できたか?」



 「うん。あ、私荷物二回に分けて持ってくから、先に自分の準備しておいたら?」


 待たせちゃ悪いし、私なりの気の使い方。



 「は?なんで二回も来なきゃなんねだよ。」


 はい?会話が成り立っていませんが・・・?



 「車で行くんだから一回も二回もねぇだろがボケ。とっとと行くぞ。」



  車?珍しい、お母さんが乗せてってくれるんだ。




 「ほら、貸せ。そっち重いだろ。」



 「いや、いいよ!重いし…」


 「重いから持つっつってんだろうが。ほらっとっとと貸せっ。」



 奪われた…。無理矢理だったけどい高橋って意外といい奴なのかな?



 「・・・ありがと。」

 「どーいたしまして。」






 階段を降りると既にお母さんが待っていた。


 「いってらっしゃい、夏美。高橋さんに迷惑かけるんじゃないわよ?」



 えっ、お母さんが送ってくれるんじゃないの?



 「ほら、行くぞ。」

 「あ、うん。」


  ・・・??



 「はい、いってらっしゃい。」


 「・・・いってきます・・・?」


 
 ーーーーーガチャッ
 


 ・・・うえっ!?



 な・・・何これ………っ!




 玄関を開けると家の目の前に真っ白の車が。しかもあの超有名ブランドじゃん!!


 「なに突っ立ってんだ、早く行くぞ。」



 高橋は白い高級車に近付くと勝手に後部座席に手をかけた。



 「ちょ、ちょっと待って!!勝手に触っちゃ駄目だよ、キズついたらヤバイよ!?」




 そうだ、いくらなんでもこんな高級車にキズを付けたらシャレにならない。



 「・・・御前なに言ってんだ?ぐたぐだ言ってねぇでさっさと乗れ。」


 「だーーかーーらーー!!勝手に触っちゃ駄目だってば!!誰のか分かんない車なのに「・・・これ、俺の車」はぁ!?」


 「いや、だからこれ俺の車。」


 ・・・はい?

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