Beautiful Love
第6章 彼奴とまさかの同居生活
・・・何でこうなったんだろ。
私は高橋が運転する姿をぼーっと眺めながら、今日起きてからの事を考えていた。
起きたのが7時何分かだったっけ。そっから、制服を着るまでは普通だったんだ。
遅刻ギリギリのところに高橋がきて許嫁宣言下されて…。相手が保健医のこいつで、こいつにファーストキス奪われて。同居することになって……。
って、やっぱおかしくない?
だっていま11時前でしょ?出会ってまだ3時間経ったか経ってないかくらいじゃん。
・・・・・それにしてもこいつ意外と綺麗な顔してるな…。
睫毛長くて、透き通るくらい綺麗な肌。スッと伸びた鼻に、吸い込まれるような若干切れ長の瞳。
髪は栗色で肩にギリギリつかない位の長さ。180cmはあるであろう、細身の高身長。
・・・私、あの人にキスされたんだ。
そう自覚すると何だかイケないことをしてしまったみたいで、高橋の顔が見れなくなった。