Beautiful Love
第6章 彼奴とまさかの同居生活
五分程で帰ってきた高橋は何故か本を持っていた。
「ん、カフェオレ。」
「あ、ありがと。」
・・・何の本だろ?
「・・・それ、何の本?」
「ん?これ?ほら。」
そう言って見せてくれたのは
”目指せ!新生活!!”
「新生活って色々あんじゃん?ちょっと買ってみた。」
「目指せ もなにも、もう実現しちゃってんだからさ・・・。」
「細けぇ事は気にすんな。」
こういう所、ちょっと抜けてるよね、こいつ。
「よし、行くか。」
あのコンビニから高級車が走ること約10分弱。目の前にある光景に唖然とする私。平然と歩く高橋。
「ちょ、ちょっと待って!!」
「・・・んだよ。」
「こ・・・ここに住むの?」
お願いだ、違うと言ってくれ。
だってこのマンション、首が折れる程高くて横にもでかい。
入り口なんて警備員さんが立ってる。
絶対おかしい!!
「ちげーよ、ここは俺ん家。」
は、はい?
このマンションが?貴方のお家でいらっしゃいますか?
「俺、まだ荷物まとめてねぇからさ、ちょっと着いてきて。車で待っててもいいけど。」
・・・・・着いてこ。こんなマンション一生入れない。
「お帰りなさいませ、高橋様。」
ひぇっ!?警備員さんに 様 呼ばわり!?
「そちらの御嬢様は……?」
ヤバイ、高橋様が女子高校生連れてるのバレたら。
「・・・俺の連れ。」