DAYS
第40章 ホント ノ ホント M×N
「バカ野郎!!!!!」
「「ごめんなさい!」」
楽屋に響く大きな怒号。
和と2人で体を飛び上がらせた。
その声の持ち主は他でもない、
我らがリーダー大野さん。
正座して項垂れてる俺たちに、
容赦はない。
普段のおっとりした雰囲気からは
全く想像出来なくて、見慣れないからこそ
余計に怖いもので。
「何分遅刻してんだ!」
「…すいません。」
「ニノも!お前はバカか!
物騒なもん使ってんじゃねーぞ!」
「…ごめんなさい。」
朝イチからのリーダーのよく通る声は、
疲れた体には堪える。
それは和も同じらしい。
思わず顔をしかめると、
「面倒くさいって思ってんのか?」
「「違います!」」
「とにかく、バカかお前らは。」
「「すいません…。」」
「でもまぁ…。
仲直り出来て良かったな。」
最後のリーダーらしい優しい言葉に
ぐっときた。
怒られたあとだから尚更だ。
「はい、ありがとうございます。」
「うむ。」
その一言で、ピンと張っていた空気が
一瞬にして緩まった。
「一時はどうなるかと思ったけど。」
「もう大丈夫みたいだね。」
「大丈夫すぎるくらいだわ。」
翔さんと相葉くんも加わって、
いつもの温かい空気が流れる。
「とにかく程々にしないと。」
「そこは反省してます。」
「あ、ねぇ。」
相葉くんが手を上げてアピールをするから、
全員の目線がそちらに向く。
「俺、みんなにプレゼントあるんだけど…。
ほら。ハッピーバレンタイン♡」
そう言って、同じ箱を4人に渡す。
「なにこれ。」
「んー?
媚薬入りのチョコ♡」
「…あのなぁ。
今の話聞いてたか、お前は!!
暫くは自粛すんだよ!自粛!
なんてもん渡してんだ!」
「わぁー、大ちゃん怖い!」
「まぁ俺は嬉しいけど。」
「ちょっと翔ちゃん!?」
「俺も。」
「潤くん!!」
-end-