DAYS
第41章 メレンゲクッキー S×N
可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて、
ひたすら抱きしめたくなったけど、
ここはテレビ局の廊下。
「戻ろう。」
「え?わっ、ちょっと!まだ足がー…」
「いいから早く。」
強引に和の手を掴むと、
楽屋に向けて一気に走り出した。
すれ違うスタッフさん達からは
かなり不思議そうな顔をされるけど、
そこはサラリと笑顔でかわす。
楽屋のドアをバンっと開けると、
ビクッと体を飛び上がらせてる3人、
と、激しく息切れする俺と和。
「びっっくりしたなぁ。
もうちょっと穏やかにドアくらい
開けてよー…。」
「あぁ、ごめん。急いでて…。」
「収録まではまだ時間があるよ?」
「あの、俺さ。
やっぱり結婚式するわ、来週。」
「「「「来週!?!?」」」」
相葉くんは持ってるチョコを落とすし、
松潤も飲もうとしていたコーヒーを
カップに戻してるし、
あの智くんさえ、眠そうな目から
見開いた目になってる。
全員の視線がいっせいに集まる野を感じる。
「え、何でニノまで驚いてんの?」
「今初めて聞きましたから!」
「翔ちゃんニノにも言ってないの?」
「だってついさっき思ったんだよ。
俺、和と結婚したいって。」
「バカ!恥ずかしい!!」
俺の腕の辺りを叩いてるけど、
全然力が入ってない。
「恥ずかしがるとこも、可愛い。」
「…っ!ほんっとやだ!!」
「あっついなぁ、あそこの2人。」
「たぶん、いつまで経っても
あんな感じなんだろうね。」
「結婚式、俺も楽しみになってきた。」
「いい式になるよ。絶対。」
「愛してるよ。」
「もー!ここ楽屋!!!」
-end-