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第42章 カオリ M×N





ゆっくりと和の中へと挿いっていく。


「っ、いっ、ぁぁっ、はっ。」


眉を寄せて苦しそうに顔を歪めながら、
震える息を吐く和。

そんな和を見ると、やっぱりこのまま
挿れる事なんて出来なくて、

「やっぱりちゃんと解かそう。」

そう言って、ゆっくり抜こうとすると、

「いやだぁ…っ。」

苦しいくせに、泣いているくせに
そんな強がりを言う。


和の脚が俺の腰に絡まった、かと思うと
グッと中に入る感覚。


「ああああっ。」
「ちょ、和!」
「は、あっ、あっ。」


痛みからか、和の目からは涙が溢れる。
ボロボロと、幾筋も頬を伝っていく。

和の玉のような汗を手で拭って、
汗で張り付く髪を掻きあげながら、
額や瞼にキスを落とした。

搔きあげた髪から、カオリが弾ける。


そうすると、嬉しそうに薄く笑った和。


「ごめんな、痛いよな。」
「んーん…。

潤くん、好き…。」


好きって言葉と同時に、中が一層
きゅーっと締まる。


「ぅあっ。」

思わず声が漏れてしまった俺を見て、
ニコっと笑うと

「ね、動いて…?」

そう言ってまた、中を締め付ける。

この確信犯には本当に勝てない。


動く度に水音と、2人の吐息が響く。

汗が互いの体を伝う。


どちらからともなく、甘いカオリが香る。

ふわりと、だけど濃くしっかりと
頭に染み込んでいくカオリ。


遺伝子レベルでの恋ってのは、
あながち間違いでもない…な。

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