DAYS
第43章 俺の翔子ちゃん M×S
M side
朝、目覚める時は決まって翔が
「じゅんー。起きて?おはよう。」
そう言って抱きしめてもらう事から始まる。
でもどういう事か、今日は違っていた。
明日はオフだからアラームもセットしないで、
2人でゆっくり寝ようねー、って言って
昨日は一緒に布団に入って…。
ちょっとだけイタズラをして…。
太陽が高く昇るくらいまで、ゆっくり
寝ようと計画していたのに。
目が覚めたのは、まだ薄暗い時間。
それもけたたましい程の音で。
「ふざけんなああああああ!」
「へっ!?」
どれだけ疲れてベッドに入って熟睡してても、
飛び起きられるレベルのボリューム。
バクバクと心臓が大きく脈を打つ。
心臓が止まるかと思った…。
寝ぼけた頭ではすぐに状況が理解
出来ないのは致し方ない。
周りをキョロキョロと見渡せば、
「ひぃっ。」
どす黒いオーラを全面に出して、
こちらを睨みつける翔の姿。
さっきの音は、どうやら翔の声らしい。
覚醒していない頭でも、
とにかく翔が怒り心頭である事は察した。