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第43章 俺の翔子ちゃん M×S





だけどまだうまく足に力が入らないのか、
よろよろの翔を捕まえるのは安易だった。


「どーこ行くの?」
「嫌だからな!」
「何が?」
「何買ってんだよ!!」


ダンボールの中に詰められていたのは、
可愛いメイド服。


ひとつを手に取ると、翔の前に
ちらつかせてみる。

すると、一瞬でボッと赤くなる翔の顔。


「ね?着てくれない?」
「無理。」
「えー…。

じゃあ、秋葉原あたりで翔子ちゃん
探すしかないー…」
「それはやだ!!」
「じゃあ着て?」
「…はぁ。」


諦めたように手に取ると、

「2度はないからな!」って叫んで
脱衣場の方に駆けてった。




ワクワク気分で待つこと数分。
がたんと音がして、ゆっくりと扉が開く。

中から出てきたのは、夢と同じ…

いや、夢よりも遥かに
可愛い翔子ちゃんだった。


「翔子ちゃんだぁぁ!」
「…恥ずかしいんだからな!」


これ以上は真っ赤に出来ないってほど
全身を赤くしてる。

下半身が心許無いのか、ずっとモジモジ
してるのがまた唆る。


「あ、やばい。抱きたい。」
「は?ふざけんな!何時だと思ってんだよ!
朝の4時前だぞ!?」
「そんな時間に叩き起したの誰だっけ?

それにさぁ…?

ご主人様の命令は、絶対。だもんね?
翔子ちゃん♡」

「…たくさん可愛がってくださいね?」


ひとたびスイッチが入った翔子ちゃんに
終始翻弄されたのは俺の方だった。


「ちょ、もうギブ…っ。」
「ご主人様、まだへばってんじゃねーぞ。


です♡」


-end-

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