DAYS
第43章 俺の翔子ちゃん M×S
違うと分かった途端に安心したのか、
「あ…。」
短い音を発すると、膝から崩れ落ちた。
「翔?」
「ごめん、俺誤解して…。
こんな時間に起こしてごめんね?
物投げちゃってごめんね?」
さっきまでは突き放されてたのに、
今は優しく俺の頬を包んで、真っ直ぐに
謝られてる。
そんな事をされたら、こんな時間に
あんな起こされ方された事も、
色んな物をぶん投げられた事も許してしまう。
「だって、まさかそんな夢見てると
思わなかったから…。」
「あー…。
たぶん、あれのせいだと思うんだよね。」
「あれ?
あれって、何のこと?」
「んー…。ちょっと来て。」
不思議そうな顔をしながらも、
素直についてきてくれる辺り、
可愛いんだよなぁ、本当に。
寝室の隣には、小さなクローゼット部屋
みたいなものがある。
そこに1つ、ダンボールを置いていた。
「何?この箱。」
「この前注文したんだ。
開けてみてよ。」
「うん…。
…は?」
箱の中身を知った翔は、また絶句した。
手に持ったまま、フリーズしてる。
信じられないって顔を俺に一瞬向けて、
そして何かを察したようにすぐに走り出した。