DAYS
第8章 一番 S×A
S side
「あ、やだっ。ごめ、なさぁっ。」
ボロボロと大きな涙を流して、
必死に俺に懇願してくる雅紀。
その様子は、可憐で。
儚くて、脆くて。
大事にしなきゃって思うほど、
抱き潰したい衝動に駆られてる。
「もう、勝手にイッちゃダメだよ。」
雅紀のモノの根元に、小さなリングを嵌め込む。
どんな物なのか、雅紀はよく知ってる。
「これ、やだぁ…っ。」
泣きわめく雅紀の、その濡れた唇に
噛み付くようなキスを贈る。
「ふっ、ふぁっ、やっあっ。んんぅ。」
口では嫌だと言っていても、体は正直で。
啄むような、触れるだけのキスをすれば、
もっとと言わんばかりに、舌を挿れようと
俺の口を器用に舌でこじ開けようとしてくる。
それをかわして、唇を離すと、
ほら。その顔。
とろんとした瞳とぶつかった。
「どうしたいの…?」
ほら。もっと欲しがってよ。
ヨガって。乱れて。
唇をきゅっと噛んで、何かを耐えるように
ずっと俺を見てる。
「言わなきゃ分かんないよ。」
「…お願い…。翔ちゃんを、ちょうだい…?」
辛うじて残っていた僅かな理性も、
雅紀以外の全部がこの瞬間だけぶっ飛んだ。
目の前にいる雅紀しか、目に映らない。
ベッドサイドに点いた少しの灯りも、
雅紀の普段の元気で明るい印象を
妖しく、淫らに見せる材料でしかない。
欲しかったその言葉。
そこから、堰を切ったように次々と
「ね、翔ちゃん、早く…っ。」
って。
こんなの、誰が我慢出来るの?
続きを促すその口に、乱暴に舌をねじ込むと
激しく口内をかき乱す。
雅紀をじっくり味わうように、ずっと。
甘いな、雅紀は。
「雅紀。」
「しょちゃ、も、ダメ。」
さっき出したばかりなのに
雅紀のソコはもう硬さを取り戻していた。
上から下へと、ゆっくりと形をなぞれば、
「ああっ。あ、やぁぁ。しょう、ちゃ。」
俺の左手をとって、強く握ってくる。
お仕置きなんて、しないよ?
ただ、乱れる雅紀が見たかった。
俺のことを全部欲しがる雅紀が。
そのつもりだったんだけど。
「ね、これとって。あっ。」
ぞくってした。