DAYS
第16章 special 小説♡ 第1弾
S×N
S side
「「「お疲れ様でーす。」」」
仕事が終わって、楽屋。
今日は相葉くんと3人での
雑誌の撮影だった。
俺がトイレから帰ると、
ちょうど楽屋から出てくる相葉くん。
「お疲れ様ー!
翔ちゃん、頑張っ!」
「へ?
あ、お疲れ様。」
謎めいた言葉を残して、
颯爽と帰っていく。
頭に?を残しつつ、ドアを開ける。
「帰ろ、翔♡」
「うん。帰ろっか。」
局を出て、駐車場に止めた車まで
手を繋いで歩く。
和の手は俺より少し温かくて、
心までじーんと暖まっていく。
「じゃあ、帰るよー。」
「お願いしまーす♡」
今日の和、ハート率が高い。
「和ー?」
「んー?ふふ♡」
さすがに変だと思って、
ぱっと横を見ると、顔を真っ赤にしてる和。
「和!?
どうしたの!?」
「ん?
相葉さんにね、チョコ貰ったんらー♡
そしたらねー、気分がね、
んふふって♡ 」
呂律が回ってないし。
ってか、あんにゃろ。
相葉ーーっ!
盛ったな。絶対盛った。
「体、熱い…んんっ。」
「え!ちょ、ストップ!」
上着に手をかけて、脱ぎ出してる和を
片手で止めようとするけど、
止まるはずなく。
「んんっ、はぁ、しょ…。」
悩ましい声が隣から聞こえてきてる。
俺の息子、大変なことに
なってるよ。
早く帰らないと…!!!
車内に響くのは、
和の荒く、甘い吐息。
俺の心臓の音も聞こえてる?
車通りの少ない道を、
出来るだけ飛ばした。
「和、着いたよ。
って、寝てるの!?」
シャツのボタンは全開だし、
ジーパンも膝当たりまで下ろしてる。
目のやり場に困るから。
「んふふ、翔…。」
口をむにゃむにゃさせて、
甘い声で俺を呼んでる。
和の寝顔は、あどけなくて、
天使そのもので。
ねぇ、どんな夢見てるの?
夢の中まで、俺と一緒なの?
起こしたいけど、起こしたくない。
ずっと見てたいけど、
でも起きて欲しいような。
夢から覚めるまで
あと5秒。