DAYS
第21章 愛を込めて花束を S×N
「どうしたの…。」
「どうしたのって…。
え?」
びっくりさせるはずの俺まで
びっくりしてる。
2人とも驚きを隠せないって時、
ぱーん ぱーん
パーティとかで馴染みのある音。
高く突き抜ける音が聞こえてきて、
「happy wedding!」
「翔ちゃん!ニノ!おめでとう!」
「2人ともおめでとう!」
松潤と、リーダーと、相葉くんの姿。
手にはクラッカー、
頭には三角の帽子を被ってる。
…それ、誕生日のやつじゃない?
「え…、何でみんないるの?
この部屋、どうしたの?」
そう。
部屋のどこを見回しても、綺麗に
飾り付けられてる。
照明の代わりに、部屋にはいくつもの
ろうそくが光を作っていて。
たくさんの花が、部屋を彩ってて。
美味しそうな匂いを漂わせてる
料理たちが、机に並べられてて。
「皆には、俺が来てくれって頼んだの。」
「翔が…?」
「うん。何だけどここまではー…。」
サプライズを仕掛けたはずなのに、
何か俺までサプライズされてる。
「俺たちでやったの。」
「何で来たの!?」
「飛行機だよ(笑)」
「じゃなくってー…」
「翔ちゃんから昨日の夜、メールがきてて。」
「昨日?」
和が俺の方を見てる。
「プロポーズした後、すぐにね。
まとまった休みが取れるのなんて
次がいつあるか分かんないし…。
新婚旅行、したかったから。」
「そこでサプライズと、結婚式をしたいから
来てくれないかって頼まれたの。」
「無理言ってごめん。
せっかくのオフだったのに…。」
昨日の今日で、ニューカレドニアまで
来てくれたんだよ?
凄いよな、本当に。
こんなに優しい人たちが周りにいるって、
たぶんものすごく幸せだと思う。
「そんなの気にしないでいいよ。
そりゃ、驚いたけどさ。
『え!? ニューカレドニア!?』って。
だけど、お祝いしたいじゃん?
2人のせっかくの門出だから。」
相葉くんの言葉に、リーダーと松潤も
頷いてる。
「みんなぁ…翔ーっ、ありがとう。」
やっぱり和は可愛い。