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第22章 2人のBirthday M×S






「ところで、

何でナース服着てたの?」


1回目の情事のあと。

部屋に響くのは、荒い息遣い。



「相葉くんとニノが着ろって…。」
「あいつら…。」


潤が大きなため息をついた。



「何で着ちゃったの?」
「だって…。

それを着たらね、仲直り出来るって。
きっと潤は来てくれるって。


それに、
『潤くんの、素直に甘えられない
病気がきっと治るよ』って言われて。」
「病気…(笑)」


少し困ったような顔をしてる。



「確かに、甘えられなかった。

頼りにしてない、とかじゃなくって
俺自身の問題だった。

翔の前では、格好いい自分でいたかった。

俺がリードしなきゃって…。」



いつもよりも弱々しい瞳と、目が合う。





そんなに自信のない潤、初めて見た。


いつも余裕があって。

大人で。
冷静で。

どんな時でも、俺を受け止めてくれて。

そんな潤も格好いいし、
大好きだけど…。



ありのままの。

飾らない潤が可愛くて、
思わずぎゅーっと抱きしめた。



「く、苦し。」
「潤。」
「ん?」
「大好き。愛してる。」
「うん…俺もだよ。」



どちらからともなく、唇が重なる。



「生まれてきてくれて、ありがとう。」
「うん…っ。」
「俺と一緒にいてくれて、ありがとう。」
「うん。うん。」

「これからも、一緒にいてください。」



俺の前に差し出された、

シルバーリング。


「…っ。はいっ。」



ゆっくりと、その指輪は
左手の薬指にはまっていく。



「綺麗…。」
「翔が持ってるから綺麗なんだよ。」


潤はそう言ってるけど…


俺の隣で輝いてる潤が、

何よりも綺麗だと思うよ。



真っ直ぐで、
不器用で。

すごく優しい人だから。



これから先、きっといい事ばかりじゃない。

辛いことだって、

ぶつかる事だっていっぱいある。



だけど、それも全部


潤とがいい。潤じゃなきゃ嫌だから。





「愛してる。」


永遠の愛を誓って…。




Happy Birthday…





-end-

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