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DAYS

第23章 僕を焦がしてる S×N







N side




俺は、自他共に認める

『天の邪鬼』だ。



思ってる事を素直に言えないし。

かと言って、顔に出てない訳じゃない。

好きって気持ちを、言葉にしたり
行動したりするのが苦手。


よく言えば、繊細なハートの持ち主
ってとこじゃない?



自分も、自分の性格に疲れてる。

ちょっとは素直になりたい。
真っ直ぐになりたい。




「大ちゃーん♡」
「んー?どうしたの?」
「好きだよ♡」


あいつくらい、真っ直ぐに。


まぁ、ここ楽屋なんですけどね?







俺には、好きな人がいる。


その人は最近、好きな人から、

「恋人」になった。




「ニノ。」
「あ、翔さん。おはよう。」



挨拶だけでも、嬉しい。


こんなの初めてなんだ。


だけど、言わない。
何だか悔しいから。



「今日はゲームしてないんだ。」


ソファーに座ってる俺の隣に
座ってくる翔さん。



「してない。」


可愛くない返事しか出来ない
自分が嫌だ。


今日はゲームはしない日。


火曜の午後からの仕事は、
ゲームをしない。

翔さんも、あんまり新聞を
読んでる事がないから。

家で読んできてるんだろうなぁ。
昨日もニュースあったのにね。




「なぁ、ニノ。」
「何ですか?」
「今日、飲もっか。」
「いいの?」
「確認すんなよ(笑)」



そこは素直に頷けって怒られちゃった。


「ハイハイ。」なんて口では
軽く、テキトーに言ってるけど、

頭の中で、ぴょんぴょん飛び跳ねてる。


俺って以外に単純…なのかも。




付き合って、4ヶ月とちょっと。

2人で会うのはおろか、
2人で飲むのも長いことしてなかった。


通りで寂しいと思った。



「じゃあ、今日の収録が終わったら
俺の家においで。」
「本当に?」
「うん。
手繋いで一緒に帰っちゃうー?」
「結構です。」
「ちぇーっ。」



手、繋ぎたいに決まってる。

翔さんのいない右手が冷えきってる。




二宮和也、翔さん不足症候群。



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