DAYS
第23章 僕を焦がしてる S×N
「好きだよ。」とか、
簡単に言えないけど。
気持ちが無いわけない。
むしろありすぎて、困ってるくらい。
でも、全然嫌じゃない。
翔さんの事をどんどん好きになってく
自分も、好き。
「好き」っていう気持ち。
それだけは、ずっと正直だから。
「ねぇ、翔さん。」
「ん?」
「何飲むの?」
「真昼間から、酒の話すんの?」
「何よ。飲もうって言ったの、
翔さんじゃん。」
そうだけど…。と笑って、
俺の頭をくしゃってする。
「くすぐったいよ…。」
って、煩わしそうにしながらも
顔が緩んでるのが分かる。
毎日、櫻井翔が好きになる。
もっと俺を知ってほしい。
もっと俺を見てほしい。
欲張りになってる。
翔さんの肩に頭を凭れかけて、
きゅっと目を閉じる。
俺なりの精一杯の甘え。
それなのにさ…
「ねぇ、見て見て大ちゃん!!」
「んー?どしたの?」
「あの2人がラブラブしてるね♡」
「お。ほんとだ。」
「初々しいねぇ。」
ああ!もう!!
「うるさい!あいばか!」
「わ、ニノが怒った。」
「大野さんも大野さんだよ!」
「ふふ。大ちゃんも怒られちゃったね。」
なんでアンタは嬉しそうなんだよ。
「ニノちゃんは、照れ屋さんだね。」
「うっさい。ちゃん付けすんな。」
「わーん。ニノちゃんが怖ーい。」
「相葉、うるさい。」
「ひぃ、潤ちゃんも怖いや。」
Jの一言で、しゅんとしてる。
こんなにうるさいヤツを、
瞬殺するJは凄いよ。ほんとに。
そんな相葉さんを、大野さんが
後ろからぎゅっと抱きしめてる。
耳元で何か囁いたみたいで、
相葉さんの顔が真っ赤になってる。
その後ろでは、じーっとパソコンと
睨み合ってるJ。
俺の隣には、翔さん。
翔さんと2人っきりの空間も好き。
だけど、この場所も好き。
暖かくて、居心地がいい。
「しょうちゃーーーん♡」
こういうヤツがいたって、
「ねぇねぇ、翔くん。」
こういうヤツがいたって、
俺はココが好きだ。
好きだけど…
仲が良すぎるのも困ったもんだ。