DAYS
第23章 僕を焦がしてる S×N
翔がいるところなら、どこだっていい。
ただ、翔だけでいいの。
毎日は平凡でいい。
多くは望まない。
ただ、翔と一緒にいたいの。
たとえ、嫉妬で丸焦げになったってね、
きっと翔はそんな俺を、
「しょうがないなぁ。」って
優しく抱き上げてくれると思うの。
自惚れなんかじゃないよ。
自信がある。
だって、俺が好きになった人、なんだもん。
「いっただっきまーす!」
「う、うん…。」
ドキドキしてる顔の翔を横目に、
翔が作ってくれた朝ごはんを頬張る。
翔の作ってくれた玉子焼きは、
とっても甘かった。
だけど、何だかそれも翔らしくて。
「美味しい。」
って言ったら、
「良かったぁ…。」って
胸を撫で下ろしてる。
だけど、翔も玉子焼きを口に入れた途端、
「うぇ、あっま!
和也、これー…」
「美味しいよ。」
確かに、甘いのは得意じゃない。
甘いのも事実。
だけど、
「翔の愛が、てんこ盛りだから。」
「ぶっ。」
「わ、汚いなぁ、もー。」
豪快にご飯を吹き出した翔。
そんなとこも、好きだよ。
…ちょっと格好悪いけどね。
何だか素直になるっていいね。
何より、それを受け止めてくれる人が
いるのは幸せなんだ。
「しょーう。」
「…。」
さっき格好悪いところを見せたって、
まだ凹んでるし。
かれこれ1時間くらいそうしてる。
ソファーに座ってる俺から、1番遠い
部屋の角でうずくまって、
ずーんと沈んで、負のオーラを出してる。
そんなの、気にしなくっていいのに。
俺は、嬉しいんだもん。
「ねぇ、翔。」
「…。」
「俺、寂しい。」
「…え。」
「同じ部屋にいるのにさ…。
俺のこと、嫌いなの?」
「いや、違う違う!」
焦ってる翔は、可愛い。
ついついイタズラ心が出てきちゃって、
「そっか…。
相葉さんたちに、慰めてもらおう
かなぁ…。」
「え!?
ダメダメダメ!!
和也は俺のだ!」
欲しかったその一言に満足して、
翔の胸に飛び込んだ。
あー、幸せ♡
-end-