DAYS
第24章 じゃなくって A×N
そこからは乱れた。
俺も。
まぁーくんも。
すごく格好いいの。
俺を組み敷いてるまぁーくん。
ギラギラとした、熱を帯びた瞳。
だけど、誰よりも俺のことを
見てくれてる、優しい瞳なの。
大好きなの。
もう格好いいの。
だけど、それは俺だけの秘密。
俺だけのまぁーくんなの。
「…ず、和!!」
「ふぁっ!
…んー?まぁーくん?」
「はぁ、可愛い♡
じゃなくって!
遅刻しちゃうから!急いで!」
「えー…。
やだぁ…。まぁーくーん…。」
気が付いたらすっかり夢の中で。
まぁーくんが俺を起こす声で目が覚めた。
しかももう仕事の時間だって。
やだって意味と、もっとこっちにきてよ
って意味をいっぱい込めて、
まぁーくんの腕を掴んで引っ張った。
「もー…。ほら、行くよ。」
「っわ!」
奥の手だっていって、
俺を抱えあげたまぁーくん。
はぁ、やっぱり格好いい。
「ほらほらほら。早くして!」
「まぁーくん…。」
「なに?行くよ!」
玄関の前で止まってる俺を急かしてる。
でも…
「いってきますのちゅー…。」
「…。」
まぁーくんは
一瞬ぽかんとした顔をしたけど、すぐに
「おいで。」って腕を広げて
俺を迎え入れてくれて。
軽いキスが深くなっちゃうのは
仕方ないよね。
「おはよー!」
「おー、おはよ。」
「2人ともぎりぎりだね。」
楽屋は、もうみんな揃ってた。
潤くんの隣には、翔さん。
ソファーで寝てる大野さん。
「仲直り、出来たんだね。」
「あ、うん。」
聞けば、途端に顔を赤くしてる。
ふふ、翔さん乙女だなぁ。
「あ、あの。にの…。」
「ん?」
「腰、ごめん。」
決まりが悪そうに、謝ってる潤くん。
「大丈夫だって。」
「いや、でもさっき辛そうだったから…。」
「あー…。
だって、まぁーくん激しくって♡」
「え…?」
「ちょ、和!?
何言ってんの!?」
「なにって、本当のことー。」
「もー!和ぅ!」
-end-