DAYS
第4章 In Love With Love M×A
M side
今日はレギュラー番組の収録。
5人での仕事だ。
「おはよー…。」
楽屋に入ると、
「おはよ。」
絶対に一番に来てる翔さんが、
やっぱり安定の一番で楽屋にいる。
「どした?元気ないじゃん。」
「え、そう?」
…なんて下手な嘘で誤魔化すけど、
そんな嘘、すぐにバレる。
「相葉くんのこと…でしょ?」
翔さんがくすって笑いながら聞いてくる。
「うん。…って、え?知ってるの?」
俺と雅紀のこと、知ってたの?
「だって、分かりやすいじゃん。
特に相葉くんのほうが。松潤を見る目が
なんか違うっていうか。
松潤も雰囲気変わったし。
ってか、二人の雰囲気が変わった。」
バレてたのか…。恥ずかしっ。
変に隠そうとしてたことが恥ずかしい。
「バレちゃうよなぁ…。」
「そりゃそーでしょうよ。何年の
付き合いだと思ってんの?」
サラって格好いいことを言ってるし。
だからモテるんだろうな、翔さん。
「何かあったの?」
「ちょっとね…。忘れてくれてたら
いいんだけど…。」
その言葉を言い終わるか言い終わらないか
ってときに、ガチャってドアが開いて、
「おっはよー!!」
って、明るい声がする。
聞きなれた、愛しい声が。
「翔ちゃんおはよ。」
「おはよ、相葉くん。」
「おはよ。」
「…。」
無視ですか!?
…まだ昨日の事…。
雅紀が俺と一番遠い、楽屋の奥にある
ソファーに座ってる。
当たり前のことがないと、人間、
やっぱり落ち着かないもので。
なんだかずっとそわそわしてたら、
「本当に…何があったのよ。」
って、翔さんが小声で聞いてくる。
そりゃそーなるよな。
挨拶すらしなかったんだから。
「いや…うん。」
言葉を濁していると、
「おはよーー。」
「おはようございます。」
って、リーダーとニノが仲良く楽屋に
入ってくる。
ーご丁寧に手まで繋いでるし…。
「あのさー…」
翔さんに話を聞いてもらおうと思った時、
「本番でーす。」
ってスタッフさんの声が聞こえて。
「また後で。」
って翔さんに伝えて、スタジオへ向かった。