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DAYS

第25章 with YOU M×N









ぽつり、ぽつりと大野さんが
言葉をこぼす。




「今日、3人で仕事で…。

個々の撮影があったから、
楽屋で順番待ちしてたの。

その時に…。」
「ん?」
「俺ね、相葉ちゃんの膝で寝てたの。」
「あー…。」
「そしたらね。
相葉ちゃんも寝ててね。」
「…ん?」



まだ何かあるの?

何をしたのよ、あなたは。




「気が付いたら、そのー…。

俺が膝の上で寝返り打って…。

…相葉ちゃんの息子咥えてて…。」

「は!?」
「いや、違うの!
寝返り打ったら、たまたま下に
あったの!

布の上からだからね!


そこにね、翔くんが帰ってきてね。」
「…それで?」
「しかもね…。

翔くんがちょうど入ってきた時に、
相葉ちゃんが…。

その、変な声出して。」
「…はぁ。

それで、誤解されたんですか?」



こくんと小さく、力なく頷く。


翔さんが誤解する気持ちも
よく分かるけど…。


…あいばか。
タイミングが悪すぎんだよ。

変なとこまで、
スーパーミラクル出さなくても…。




「で、怒って帰っちゃったの…。

相葉ちゃんも仕事で帰っちゃうし…。
それでニノ呼んで…。」
「…なるほどね。」
「どうしよ、俺…。

相葉ちゃんも、翔くんに誤解
されてるし。

ひどいんだよ、翔くん。

相葉ちゃんに、
『智とってんじゃねーぞ!』って。」



何だか…胸の奥がモヤモヤした。


自分がしてきたことと、似てる気がして。


黒い感情を、何度も潤にぶつけたから。

…潤も、大野さんみたいな
気持ちだったのかな。



「…ニノ?」
「あ。ごめん。大丈夫。

とりあえず、謝ったら?」
「でも…。

俺も怒っちゃって。」
「へ?大野さんも?」
「だって、相葉ちゃんに
ひどいこと言ってるんだもん。

それで相葉ちゃんを援護したら…。」
「あー…。

翔さんが、余計に相葉さんを
誤解したってことね。」
「うん。」



なんちゅー、面倒くさい問題を
持ってきてくれたんだよ。


…地球、守りたかったのに。

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