テキストサイズ

DAYS

第25章 with YOU M×N








大野さんは、あのあと
泣きつかれて寝てしまった。


ラグの上で小さく丸まって、
気持ちよさそうに寝てる。



「もー…。」


ラグの特等席を独占されちゃって
ちょっとだけ拗ねた。


だけど、大野さんが時折
寂しい声で


「しょ…くん。」って。



仕方がないから、寝室から毛布を
とってきて、掛けてやった。





気が付けば、もう暗くなってきてた。


「あ…。」


そろそろご飯、作んないと。

潤が帰ってきたら、
一緒に食べられるように。


大野さんは相変わらず気持ちよさそうに
寝てるから、そっとキッチンへ向かう。



「今日はー…。」


パスタでも作ろうかな。

潤に教えてもらったパスタ。



お湯を張って、沸かそうとした時


「また電話ー?」


今日は何だかおかしい。


まだ夕方だから、潤ではないし…


見てみれば、


「相葉さんか…。

もしもし?」
「にのぉぉー…。っ。」
「もー…。
何であなたまで泣いてるんですか。」
「へ?」
「いえ、こっちの話です。

で。どうしたんです?」
「翔ちゃんとねっ。」
「あー…。」



何で2人とも俺なんだよ。


そんな事は思っても、
やっぱり見捨てるのは出来ないし。


「俺の家、くる?」
「もういるー…。」
「はぁ!?」


直後にインターホンが鳴る。


ビデオに映るソイツ。


「…来ちゃった。」
「いや、来ちゃったって…。」
「開ーけーてー。」
「あー!もう!」


ロックを解除して、しばらくすると
玄関のインターホンが鳴って。


開ければ、目を真っ赤にした相葉さん。


「にのぉー…。にのぉー…。」
「ちょ、静かに!
ほら、入って。」
「ゔんっ。」



…今日はご飯作れないかも。
ごめん、潤。



涙で顔がぐちゃぐちゃの相葉さんを
ずるずると引っ張りあげる。


「ほらほら。」
「んー…。

え?大ちゃん?」
「んー…。
ふぇ?相葉ちゃん?」
「…大ちゃーん…っ。っ。」
「相葉ちゃーん…っ。」


2人して泣き始めるし。

ラグの上でわんわん泣いてる。




「あーーっ!うるさいっ!」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ