DAYS
第29章 エメラルド O×S
N side
今日は俺も潤も午前中で
仕事が終わって。
午後からは、2人で
ゆっくりまったりくつろいで。
ご飯も食べて、
お風呂にも入って。
そろそろ寝ようかなって時。
「ねぇ、和。」
「んー?」
お風呂上がりで、ぽかぽかの体を
寄せあって、ラグの上で座る潤の
体にすっぽり覆われ座る俺。
心地よい眠気に誘われて、
少しウトウトしてきてた俺の名前を
優しく呼ぶ愛しい人の声。
こういう時、
あぁ幸せだって感じられる。
好きな人の腕の中って、
すごく安心するんだもん。
「今日さ、翔さんと仕事だったの。」
俺の斜め上から降ってくる、
心地よい低めの声。
何だけど…。
こんなにいい雰囲気の時に、
何で翔さんの話をしちゃうかな…。
「ふーん…。」
ついつい素っ気ない返事に
なってしまう俺。
…可愛くないな。ほんと。
いつもならそんな俺にすぐ気が付いて、
「ヤキモチ焼いた?
やっぱり和は可愛いね♡」とか
そんな恥ずかしいことを
言ってくるんだけど…。
今日はそうじゃなくて、
俺の反応も気にならないくらいに
興奮してるみたいで。
子供みたいに、キラキラした顔で
俺に話をしてる。
別に、恥ずかしいことを
言って欲しい訳じゃないよ?
ないけどさ…。
何か…それは違うじゃん?
つーんと拗ねてる俺を
全然お構い無しに話し続ける潤。
「んで、こうだったの。
あ、あとね。
今日、翔さんに
あるもんをプレゼントしたわけ。」
「プレゼント?」
その言葉に素早く反応した俺。
なにそれ。
何翔さんに貢いでんの。
言い方はちょっと悪い気がするけど、
やってることはそうじゃん。