DAYS
第29章 エメラルド O×S
「ふふ。
潤、寝グセが凄いよ。」
「え、嘘。」
「ホント。」
前から思ってたけど、
潤って寝相そんなに良くないもんね。
そう言って笑いながら、
俺の髪を指でくるくるしてる。
可愛いなと思って、
そんな和をじっと見れば
ぱっと指を離してしまう。
「…恥ずかしい。」
なんて言って。
和は分かってるのかな、
自分の可愛さに。
分かってたとしても、
可愛いもんは可愛い。
照れた和が可愛くて、
引き寄せて軽いキスをした。
「おはようのちゅー。
これからは毎朝しよっか。」
「…毎朝?」
「うん。
一緒に住もう。
和とずっと一緒にいたいから。」
ずっと温めてきたスペアキー。
ベッドサイドの引き出しから
そっと取り出して、和の手に握らせた。
「ずっと言いたかったんだけどね、
なかなか言えなくて。
…格好悪、俺。」
「そんなことない。潤は格好いい。
誰がなんと言おうと。
でもね、そんなちょっと格好悪い
とこも好きだよ。」
いたずらに、くふふって笑ってる。
胸がポカポカしてくる和の笑顔に、
俺まで連られて笑顔になる。
…と同時に、
元気になる俺のモノ。
「あ、潤。
やっと機嫌よくなってきたね。」
「朝、俺そんなに機嫌悪い?」
「うん。かなり。」
「何か和の笑顔見たら、
優しい気持ちになるからさ。
あと、コッチが元気になったんだけど。」
「え…。」
さりげなーく腰を押し付ければ、
真っ赤な顔をする。
昨日はあんなに大胆だったのに、
こういう所があるから堪んない。
「ってことで、お相手願います。」
「ぅわっ!
ちょっ、んんぅっ!」
やっぱり俺は、朝が好きだ。
-end-