テキストサイズ

DAYS

第31章 Make your ... O×N








O side



「おはよー。」
「おはよ。」
「おはよー、リーダー。」


相葉ちゃんとご飯に行ってから、
数日が経ったある日。

5人での収録で、
楽屋には俺以外のみんなが来ていた。


雑誌をパラパラめくる松潤の隣に、
相葉ちゃんがいて。

翔くんと、ニノは
俺のほうを見ずに挨拶をした。

…珍しいな。



「ねぇねぇ、大ちゃん!」
「んー?」
「これ見てこれ!」
「ぶはっ、なにそれ。」


相葉ちゃんから見せられた画像で
しばらく笑いあってたら、

何だか負のオーラが漂ってる。


「…何か、ニノ。
機嫌悪くない?」
「えー?

…そうだね。
気になる?大ちゃん。 」


小さな声でのやり取り。

ちらっと横目でニノを見れば、
疲れてるっていうか、何だか
辛そうな顔をしてた。


「そりゃ気になるよ。」
「それはメンバーだから?」
「え?」
「んーん、何でもないよ。

気になるなら、直接聞いてみなって。」


俺を諭すような、大人な顔をしてる
相葉ちゃんの笑顔。


相葉ちゃんに言われたから。

それを言い訳にして、
ニノに話しかけてみる。


…言い訳?

俺、何に言い訳してるんだろう…。


昨日から、俺は少し変だ。

急に描きたくなったニノの絵を
俺は徹夜で描きあげた。


モヤモヤする気持ちを隠すように、
朝までずっとキャンバスを塗った。


なのに、まったく消えないモヤモヤの
正体が掴めなくて、分からないんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ