
DAYS
第31章 Make your ... O×N
だけど、気になるから
聞くしかない。
「ねぇ、ニノ。」
「…なんですか。」
…やっぱり変だよ。
体をぴくっと動かすのに、
なのに俺のほうを少しも見ない。
いつもなら、俺の目を見てくれるのに。
あの真っ直ぐな瞳が、
すごく綺麗なのに。
「何か…疲れてない?」
「大丈夫です。」
「ほんとに?
何か、顔が疲れてるんだけど…。」
「ほんとに大丈夫ですから。」
ばんっと机に手をついて大きな音を
たてると、そのままニノは
部屋を出ていってしまった。
しーんと静まったままの楽屋。
その沈黙の中で、
翔くんが新聞紙をふぁさっと折る
音が聞こえて、
「…俺、探してくる。」
「あ、待って、俺もー…
あー、行っちゃった。」
翔くんもニノのあとを追って、
出て行ってしまった。
「何か、今日のニノおかしい。
それに、何か翔くんも変だったし…。」
「…どうしたんだろうね。」
一瞬言葉に詰まって、
だけどすぐに慌てて言葉を返す相葉ちゃん。
「なんか相葉ちゃんも変だよ?」
少し笑いながら言えば、
「そう?
寝不足って関係あるかな?」
「眠れてないの?」
「ここ数日いろいろあったからさ。」
でも、全然元気だからね!って
明るく振る舞ってる。
何だか、みんな悩みを抱えているような
顔をしていて。
楽屋の空気は、ずーんと重たかった。
