
DAYS
第33章 交接 -deep night- ANOS×M
M side
今日もまた、メールが来る。
『今日は空いてる?』
その文字を見る度に、心臓が
どくんとする。
昨日も、その前も、同じような内容の
ものを見てる。
それでも、俺は見る度に興奮している。
これからの自分のことを考えて。
これから与えられるであろう、
数々の快楽のことを考えて。
「大丈夫だよ。
都合のいい時間に来てね。」
そう簡単にメールを返して、
急いで寝室へと向かう。
朝早くから仕事だったから、
片付けは出来なかった。
そのせいで、散らかってるベッド。
青臭いにおいが充満する部屋の
窓をすぐに開けて、シーツを取り替える。
湿って重くなってるシーツを持って、
思わず苦笑いしてしまう。
「どんだけ溜まってたんだよ、
大野さん…。」
昨日の夜も激しかった。
よっぽど溜まってたみたいで。
まぁ、1週間近くしてなかったらしいから
当然っちゃ当然なのかも。
俺はその前の日にも…ね。
窓を開けたって、青臭さは消えなくて、
軽く芳香剤をスプレーして部屋を出た。
ご飯でも作って待っていようかと
その脚でキッチンへ向かった。
オムライスでも作ろうと決めて、
作業を始めた時、
あの人が来た合図が家に響く。
その音に、スリッパをパタパタと
鳴らして、玄関のドアを開ける。
その瞬間が、堪らなく興奮する。
「潤、大丈夫だった?今日。」
「うん、大丈夫だよ、翔くん。」
昨日とは違うメンバーがいる、
その何とも言えない幸福感と罪悪感に
俺は魅せられているんだ。
