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DAYS

第34章 Lives M×O





M side


俺たちの朝は、なかなか始まらない。



ピピっピピっと、時間を知らせる
アラームが寝室に鳴り響く。

取り敢えず、適当に手を伸ばして
アラームを止めておく。


あぁ、今日は朝からだっけなぁ…。
雑誌の撮影だから、智も一緒かぁ…。


頭でそんなことを考えるんだけど、
なかなか起きることが出来ない。

心地いいから、ここにいるのが。

この時間が、一番好きだから。


俺が伸ばした腕の中には、
智が寝ていた。

胸に顔を埋めてる智の頭が見える。


「可愛いなぁ…。」


朝起きた時には、必ず智はここにいる。

仕事で遅くなって、俺があとから
ベッドに入って寝たとしても、
起きてみれば智がいるんだ。

そんなのを見たら、愛おしく
ならない訳がない。


スースーと寝息をたてている智を
起さないように、サラサラの髪に触れる。


「んんー…、ふふ、じゅんかぁ…。」


胸元にあった頭をころんと移動させて、
仰向けに寝返った。

そうすれば、俺の大好きな
可愛い寝顔を拝むことが出来る。


俺よりも年下だって言うのに
寝顔はちょっと幼いんだ。

口を軽くきゅっと結んで、
ずっとむにゃむにゃさせているところとか
もうすっごく可愛いよね。


いつもアラームは、
30分早く掛けるようにしている。

もちろん、2人とも朝が苦手だから、
早めにアラーム掛けなきゃ寝過ごしそう
っていうのもあるけど、

一番の目的は、じっくり智を見るため。

ここにいるんだって感じるため。


一緒に住むようになってから、3ヶ月。

ずっと密かにつづけていること。

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