
DAYS
第34章 Lives M×O
O side
潤は俺の自慢の恋人だ。
何でもクールにこなして、
だけど時々お茶目で、年下っぽいとこもある。
どんな潤だって、好きに違いない。
でもね、朝の潤は格段に可愛い。
…というか、面白いの。
いや、でも可愛いのかな。
だってさ、朝苦手なクセに
アラームを早めに掛けて。
「ふふ、可愛いなぁ。」
なんて心の声をただ漏れにして、
ずーっと俺の顔を見てんの。
たぶん、バレてないって思ってるんだろうな。
でも耳元で喋られてたら、
さすがに気が付くよ?俺も。
…好きな人の声なら尚更、ね。
こんな朝が俺は好き。
「可愛いなぁ」とか、
「まだ寝るの?」って寂しそうな声とか、
「寝癖すごいな」とか、
「…好き」って小さく呟くところとか、
起きてる時じゃなかなか見せてくれない
素顔を見られるから。
「もう時間だなぁ。
でも起こしたくないな…。
すっげー可愛い…。」
またそんなことを小声で言うもんだから、
吹き出しそうになった。
と同時に、かっと体が熱くなる。
毎日毎日こんなこと言ってる
潤も潤なんだけど、毎日毎日同じことを
言われて照れる俺も俺か。
さ、そろそろ起きないと。
「んー…。」
「あ、智。おはよう。」
「おはよ…。」
キラキラした瞳で俺を見る潤が眩しい。
こんな瞳を見せてくれるから、
俺が先に起きることは出来ないんだ。
この瞳がないと、俺の朝は来ない。
