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DAYS

第34章 Lives M×O




結局、収録以外では話すことはおろか、
目を合わすことさえなく、俺たちは
朝イチの仕事を終えた。

終わったころには、時計の針は
3時を指している。
外はカンカン照りだろう。


相葉さんと翔さんは、次の仕事。
ニノはゲームをするからって、
何故か誰よりも早く帰っていった。

そんなこんなで、楽屋には俺たちだけ。


俺は次の仕事との間に余裕があったから、
とにかくここで今、智と話をしたかった。

智は、今日はこれで終わりだったと思う。


「なぁ…。」


俺からわざわざ1番離れたところに
座ってる智に声をかける。

話しかけるなオーラが凄いけど、
こっちだって多少なりともイラついてる。


「返事くらいしてよ。」
「返事したって、別に変わんないじゃん。」
「何が変わんないんだよ。」
「…別に。」


何か突っかかるような物言いに、
思わずきつい言葉が口から飛び出そうと
した時に、

智の携帯が鳴る。


「もしもし?
まだ楽屋。うん、すぐ行く。」


マネージャーからの到着を知らせる
電話だったのか、切った直後に
すぐに荷物をまとめ出す。


俺の静止の声も総スルー。

何の反応もないまま、智は楽屋を
出て行った。


このあと、俺が次の仕事で
ボロボロだったのは言うまでもない。



「帰りたくねぇーなぁ…。」

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