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DAYS

第34章 Lives M×O




目が覚めた時にも、潤はそこにいた。

俺がもぞもぞしてるもんだから、
潤も起きてしまったみたいで、

「んー…。おはよ。」
「おはよ、潤。」


2人で挨拶をして、顔を見合わせる。

そして、ぷっと吹き出す。

「「風邪引いてんじゃん」」

昨日、それっぽい兆候はあったけど
気のせいだと思っていたかった。

だけど、この体の怠さとか
声の枯れ具合をみるとそうじゃないらしい。


「何やってんだよ、俺ら。」
「潤の誕生日にふたり揃って風邪って。」
「ここまで一緒じゃなくても
いいのに…。」

俺だけでよかったのに、なんて言うから

「潤は誕生日なんだから!
俺だけでいいよ!」
「いーや!智は仕事忙しいんだから!」
「潤だって、コンサートで忙しいじゃん!」
「いや、でも…っ、ごほっごほっ。」
「あーあ、だから言わんこっちゃ、けほっ。」


掠れた声で言い合ったもんだから、
ふたりして咳き込んだ。

これ以上言ったら、悪化するって
分かったから途端に大人しくなる俺たち。

寝室に温かい朝の日差しが差し込む。


「…とりあえず、薬飲んで大人しくする?」
「でも何か食べないと。」
「じゃあ、作るか。」
「いや、俺が作るよ。」
「でもー…。

この話は止めよう。
一緒に作る?」
「あ、そうだ。」


いい案があると、俺は携帯電話をとった。

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