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DAYS

第34章 Lives M×O




それからは、ずっとゆっくりした。

ご飯を食べたあとは、薬を飲んで。
2人で寝室でゴロゴロしていた。

眠くなったら寝て。
トイレに行く以外は、ベッドにいた。


せっかくの誕生日なのに…。
ごめんって、何度も心の中で謝った。

口に出せば、きっと潤は悲しむから。
俺がそんな気持ちでいることに、
きっと罪悪感を覚えてしまうから。

だからせめて、心の中で謝った。


気が付いたら、眠っていたらしい。
辺りはすっかり暗い。

ずっと寝転がっていたからか、
体中が痛いけれど、体調はよくなっている
気がする。

喉の痛み以外は、特に気にならない。


潤はまだ眠ってる。

潤には微熱があったから、
体が俺よりも疲れてるんだと思う。

まだ少し頬が赤いし、まだ熱があるのかも
しれないな。
上がってないといいけど…。


しばらくそうやって潤を眺めてた。

俺の視線に気が付いたのか、偶然かのかは
分からないけど、潤が目を覚ます。


「おはよ。体調、どう?」
「だいぶ楽になった。
熱っぽくもないから。」

だけど体中が痛い、なんて
俺と同じことを言うから、笑ってしまった。


「あ、ひでー。笑ったな?」
「潤もおじさんだなぁって。」
「それなら智のほうがおじさー…」
「俺はお兄さんだ。」


布団の中でぎゅっと潤に抱きしめられたまま。

こんなこと言っていいのか分かんないけど、

「俺、風邪引いてよかったかも。」
「え?」
「せっかくの潤の誕生日だけど…。

風邪引いてないと、こんなに2人で
くっついてることってないでしょ?」

最近は別に寝てたし、

その…。抱かれることを考えてたら
恥ずかしくて、くっくことなんて
出来なかったんだもん。

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