
DAYS
第38章 SUPER×2 LOVE SONG A×S
とは言っても、誕生日はもう目前。
というか、明日。
「んー…。」
こんなに計画がギリギリになったことなんて
記憶にないくらいだ。
ここ最近は俺も忙しくて、
こうやって日付が変わる前に両方が
家にいるのは1ヶ月ぶりくらいかな。
雅紀なんて俺の何倍も忙しいし。
明日も遅くまで仕事が入ってる。
明後日は午後から。
「んー…。」
「ねぇ、どうしたの。さっきからだいぶ
唸ってるけど。」
「うひゃぁっ!」
突然後ろから声がして、振り向けば
お風呂上りで髪が濡れたままの雅紀。
何だかそれが妙に色っぽくて、
顔がぼっと赤くなるのを感じる。
「どうしたの?大丈夫?顔赤いよ?
ちょっと暖房の温度下げる?」
「あ、うん…。そうしようかな。
雅紀。ちゃんと髪乾かしなよ。」
「えー…?
だって、ちょっとでも翔ちゃんと一緒に
居たかったんだもん。」
「っ!もぉー…。
風邪引いたらどうすんの。」
それはホントにまずいっていいながら、
慌てて洗面所へと駆けて行った。
ああいうところ、素直で可愛いんだよなぁ。
恥ずかしげもなく、いつも真っ直ぐに
気持ちを伝えてくれる。
愛されてるんだなぁって実感する。
…うん。絶対に成功させよう。
洗面所から声がすると思ったら、
「翔ちゃーーん。ドライヤーしてよー。」
だって。
手のかかるヤツだなって口では言うけど、
そういうところも好きなんだよなぁ…。
