
DAYS
第38章 SUPER×2 LOVE SONG A×S
「ねぇ、翔ちゃん。これー…」
「やだ。」
まだ何も言ってないんだけど!?
涙目で睨んでるけど、
可愛いだけなんだよ?それ。
ズルイけど、あの作戦を使うしかない。
「…今日、俺の誕生日なのに…。」
「…う。」
「クリスマスイブなのに…。
せっかく貰ったのに…。」
「うううううう。ズルイぞ!雅紀!」
「だって誕生日なんだもん…。」
年に1回だけ使える魔法の作戦。
名付けて『だって誕生日なんだもん作戦』
(ダサい事には気が付いていない34歳)
そうすれば優しい翔ちゃんの事だもん。
「ほんっとズリぃなぁ、もー…。」
ちょっとだけだからな、って
捨てゼリフと共に脱衣場へ走ってった。
翔ちゃんのミニスカサンタ…。
翔ちゃんのミニスカサンタ…。
「やばっ。想像だけでもうやばい。」
だって絶対に可愛いんだもん。
デコルテが上手く見えててさ?
膝上15cmくらいのスカート履いて、
動く度にそれが揺れて。
それを隠そうと必死で手で押さえて。
『バカ!見んなよ!』
とか言って、顔真っ赤にして…。
やばいやばいやばいやばい。
まだ翔ちゃん見てないのに、
想像だけで鼻血が…。
手で鼻を押さえてる時に、
翔ちゃんが脱衣場のドアからこっそりと
体を出してきた。
…想像以上に可愛い。可愛すぎる。
「やば。もう無理…。」
「え、ちょ、雅紀!?雅紀!!」
鼻血の勢いが3割増になって、
あろうことかそのままブラックアウト。
「もう!雅紀のバカ!
俺恥ずかしいだけじゃん!!!
もうぜっっっってぇやらねーかんな!
こんな格好!
って、俺らいつ結ばれんだよ!」
そんなことを嘆いてたとは露知らず、
夢で翔ちゃんミニスカサンタとの甘い時間を
過ごしたことは墓場まで持っていく秘密だ。
「雅紀のばかあああああ!!!」
-end-
